立命館大学は12月22日、本学1回生および2021年度に入学する新入生に向け「2021年度、つながりを実感できるキャンパスライフに向けて」との声明を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に収束の兆しが見えないなか「つながり」をキーワードとし、2021年4月からのキャンパスライフについての取り組みを示している。
2021年度は、キャンパスでのリアルな交流を第一に、サイバーの力でキャンパスライフを飛躍的に向上させることを目指す。学びへのアクセシビリティを高め「誰もが、いつでも、どこでも、学び・学び合える環境」を提供するとしている。それに伴い、基礎演習やゼミナール、語学、実験演習は対面で実施される予定だ。教室棟や図書館に設置されているラーニング・コモンズも利用可能となる。加えて、課外自主活動や国際交流、就職活動についても、大学として、また学生同士のピア・サポートとして、充実を図るとしている。
積極的なサイバー技術の導入により、学びについてはキャンパス内外を問わずWeb授業を効果的に利用できるとした。オンデマンド教材による反復学習やWeb上での交換留学によるグローバル教育など、学習をバージョンアップする取り組みが行われる。リアルかWebかという二項対立にとらわれない、サイバーの優れた点を取り入れた学びの環境が作られることとなる。
また今後、学生がクラブやサークル、オリター(新入生支援組織)にオンラインでアクセスし、交流できるプラットフォーム「Ritsumeikan Cyber-Campus」が学生と大学の連携により立ち上げられる予定だ。クラブおよびサークルによる情報発信だけでなく、学生相互のコミュニケーションが可能な場となる。
そして本学はこれらの新しいキャンパスライフを「7つの宣言」として提示した。宣言は以下の通りである。
対面授業への出席の機会を提供することを基本としながら、WEBを活用することを示す「①リアルを基本とした学び」。上回生が学生生活をサポートし、仲間づくりの場を提供することを示す「②広がる仲間づくり」。全クラブ・サークルの対面での活動再開を目指すことを示す「③ワクワクできるクラブ・サークル活動」。キャンパスにある図書館、ラーニング・コモンズ、食堂などの学生施設を全て利用可能とすることなどを示す「④充実のキャンパスライフ」。留学再開を目指し、グローバルな学びを経験できるよう、多種多彩なグローバル教育プログラムを提供することを示す「⑤世界とつながる留学」。内定者からのアドバイスやインターンシップなど、就職活動のサポートを行うことをを示す「⑥未来を拓く就職活動」。リアルを充実させた上で、積極的にサイバー技術を取り入れることを示す「⑦立命館版キャンパスDXプラットフォーム」。
なお、今回示された方針は感染状況により変更される可能性がある。
学長メッセージ 「2021年度、つながりを実感できるキャンパスに向けて」