立命館大学と立命館アジア太平洋大学(APU)の学生団体「Beyond Kitchen運営委員会」が主催する「Beyond Kitchen CONTEST」が7月5日、オンライン上で開催された。このコンテストは、本学とAPUの学部生、大学院生からオリジナルレシピを募集したもので、余剰食材を活用するフードロス部門と地域食材を活用する地域部門に分かれている。当日の様子はYouTubeで生配信され、現在はそのアーカイブが公開されている。
エントリーした60人のうち、コンテストにはWeb投票によって選ばれたファイナリスト20人が参加した。それぞれ1分間のプレゼンテーション時間が設けられ、スライドを用いて料理に込めた思いや工夫した点などを発表した。その後、本学食マネジメント学部の小沢道紀教授や本田智巳助教、フードバンクびわ湖の共同代表・事務局長である堀豊さんが審査を行った。再現性、見た目の美しさ、栄養バランス、ユニークさ、食べたいかどうかという5つの評価軸に基づいて採点し、受賞者が決定した。
最優秀賞には佐藤宇宙さん(食マネ3)の「甘じょっぱい夏バテぶっとばしプレート」が選ばれた。金目鯛の大葉巻き、イワシを混ぜたグリーンサラダ、レモンクリームパンなど彩り豊かで、家に眠っている食材を活用した点などが評価された。佐藤さんは「家族が応援してくれていたので素直にうれしい」と顔をほころばせた。
フードロス部門の優秀賞には、諏訪実梨さん(食マネ3)の「秋刀魚と夏野菜のさっぱり冷製パスタ&レアチーズケーキ風アイスボール」と、甲斐美琴さん(食マネ2)の「さんまのパスタプレート」が選ばれた。諏訪さんは「バイト先で食品廃棄を目の当たりにして関心を持った。参加してみて、改めてフードロスについて考えるきっかけになった」と振り返った。
地域部門甲賀の優秀賞には、松村波香さん(食マネ2)の「初夏の紫陽花プレート」が、地域部門伊根の優秀賞には友廣舞さん(食マネ3)の「ブロッコリーのペペロンチーノランチ」が選ばれた。松村さんは「もともと料理が好きなので、評価してもらえてうれしい」と述べた。また友廣さんは、喜びをかみしめつつ「地域の食材について考えるきっかけにし、これからもおいしい料理を作っていきたい」と意気込みを語った。
本田助教からは「お店顔負けの料理で、どれも素晴らしかった」と称賛の声が上がった。また、Beyond Kitchen運営委員会代表の三浦凜さん(食マネ3)は「参加者にフードロスや地域について考えてもらうという、やりたかったことができて良かった。今後も活動を継続したい」と語った。(鈴木)
Beyond Kitchen運営委員会では、今後もコンテストの開催や食育やフードロスに関する活動、地域と連携した活動を行っていくとしており、メンバーを募集している。お問い合わせはこちら
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