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パラ開会式で聖火を点火 パラ・パワーリフティングの森﨑可林さん(法1)インタビュー

東京2020パラリンピックの開会式で聖火リレーの最終点火者を務めた、パラ・パワーリフティング選手の森﨑可林さん(法1)が本紙のインタビューに応じた。森﨑さんは、2024年パリパラリンピックへの出場を目指す、パラアスリート。今年3月にマンチェスターで開催されたワールドカップでは、女子67kg級ジュニアの部で金メダルに輝いた。

開会式終了後、スリーアギトス前の森﨑さん

―出演までの経緯は

5月末頃、聖火ランナーとしてパラリンピック開会式に出演してほしいと、所属する連盟を通して、組織委員会から連絡を受けました。大学の試験のために、東京2020大会の最終選考への出場を断念していたので、出演を決めました。開会式の1週間前に組織委員会の担当者とキャンパスで面会した時に、初めて自身が聖火の最終点火者であることを知りました。

―当日の様子は

リハーサル時以外はホテルにかんづめでした。テレビで直前特番を見ると「最終聖火ランナーは誰でしょうね」と出演者たちが話していて、ドキドキしました。無観客ではありましたが、国立競技場のイスはカラフルで、まるで観客がいるようで圧倒されました。トーチ自体はそれほど重くありませんでしたが、火がつくと、ずっしりと重みを感じました。いざ本番になると、光栄だという気持ちと、楽しいという気持ちしかありませんでした。トーチキスをして走り出す時、チームメイトの顔が見え、手を振ってくれました。聖火台へ登りながら、彼らと同じ舞台に立てることを嬉しく思う一方で、悔しさも感じました。2024パリパラリンピックでは、自分も選手としてこの舞台に立とうと強く思いました。

―出演を終えての心境は

健常者にとってのオリンピック、パラアスリートにとってのパラリンピックは、厳しい試合を勝ち抜いた人だけが立つことのできる特別な舞台です。今回、自分はその人たちしか感じることのできない空気を、聖火ランナーとして体験させてもらいました。コロナ禍で東京2020オリンピック・パラリンピックが1年延期になったことは、どの選手にとっても辛いことだったと思います。そんななか、彼らが待ち望んだ舞台に関わらせてもらったことは刺激になりました。

―今後の目標は

11月にジョージアで行われる世界選手権でのメダル獲得です。そしてパラリンピック標準記録を突破し、2024パリパラリンピックに出場したいです。

―本紙読者へメッセージを

自分が開会式の最終聖火ランナーに選ばれた理由をはっきりと聞いたことはありませんが、少しずつの努力を積み重ねてきた結果だと思います。高校時代に、海外合宿から帰国した翌日に期末テストがあったことなど、忙しくてしんどかったこともありましたが、与えられた役割を一つひとつ全力で果たしてきた結果、光栄な役目をいただいたのだと思います。同時に、自分の努力だけの結果ではなく、環境を作ってくれた家族やコーチ、友人がいてくれてこそのものであるとも思いました。今やっている努力がすぐに実るわけではありませんが、いつの日か自分が思いもよらない結果で返ってくることもあります。挑戦することを諦めないでほしいです。

(聞き手 石原)

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